テレビ番組を見てたら、
「ヘリコプター・ペアレント」「スノープラウ・ペアレント」
という言葉が出て来ました。
また新手のペアレントが登場したんですね。
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「ヘリコプター・ペアレント」
「子供に何かあっては大変」と考えて、過保護になる親のことのようです。
上空で浮遊して監視しているヘリコプターのように。
小さなことにもいちいち介入してくるうるさい母親はよくいますね。
「まずおまえが黙ればいいのに」とみんなに思われてるやつですね。
彼らの思考は「わたしが一番リスクを考えているんだ」「おまえらバカだからわかってないだろ」「私は賢いんだぞ」「わたしをもっと誉めろ」ってことを密かにアピールしている感じ。
この種のモンスターは、「よく考えてますね」と誰かが誉めると、調子に乗って図々しくなる。
天狗の鼻みたいに巨大化するから厄介なんだよね。
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「スノープラウ・ペアレント」
スノープラウ(米: snowplow)は除雪車の意味。
子どもがぶち当たるであろう困難を、先回りして取り除いてしまう親のこと。
子どもが失敗しないように育てる親のことだそうです。
「ヘリコプターペアレント」はこざかしくてうざいけど、「スノープラウ・ペアレンツ」はもっと長期的に考えているようです。
いちいちうるさいわけではなく、親が黙々と子どもの障害物を取り除いてしまう。
子どもは知らないうちに、親がいないと何もできない人間に育ってしまう。
この手のモンスターは、まわりに迷惑をかけてないし、もめごとも起こしてないし、従順にしつけられた子どもを育てたということで、「とても賢いでしょう?」と思い込んでる。
権威主義なのか、偉そうにしてて、とても厄介。
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どちらもけっこういますよね。
こういう親が現れるのは、なぜでしょうね。
そもそも社会には、そこで生きる人々の人生経験の先回りをしたルールが存在している。
それが人々の行動を制限してる。
複雑に組み込まれた制限のある中で、いかに効率よく育てるか、そういうところに力が注がれているような気がします。