こども創育laboratorioの杉下裕樹です。http://labo-ratorio.jp/
今回は、保育や教育、子育てどのカテゴリーでも大切な、
大人に言われなくても、こどもが自ら「気づき」「好奇心を持ち」「自ら探究や活動したり」ということは大切と思っているのではないでしょうか。
今回は、そのヒントをお伝えしたいと思います。
1.まず、第一に何が大切なのかを理解していただければと思います。
毎回、投稿の際に記載させていただいていますが、それは・・・
「大人(保護者・教育者)の導き」です。
これが全てと言ってもいいくらいです。
なぜか・・・
子どもには、対話、世界を見通す目、探究する力・・・0歳の時から備わっています。
しかし、こどものその力は、大人達が築いた環境や対話の中にあり、日々、身近で、未知な環境でもあります。
だからこそ、
こどもにとっては、自ら“気づき”“好奇心を持ち”“自ら探究や活動したり”するフィールドになるわけです。
その知識・環境を通して、大人が導く。
これほど、「身近で愛着のある大人」が、こども達の感性にダイレクトに影響はありません。
だからこそ、大人の導きが全てなのです。
2.では、どうやって導くのか。
*0歳児でも同じアプローチです。対話をします。
私は、意外と簡単だと思っています。
そのヒントをキーワードにしてみます。
*自然の中でも・買い物中でも・おもちゃで遊んでいる時でも・学校や保育園から帰ってきてからの対話でも、今こどもが一番興味あることでも・・・さまざまな環境の中で、こどもとのシーンの中でできます。
①子どもの一挙手一投足を、愛のあるまなざしで観察する。
②共感する。 (一緒に驚く。一緒に疑問を持つ。)
③なぜ、その子どもがそのことに、驚いたり、対話したり、活動したりしたかを考えてみる。
④そのこどもの観察から得たこどもが「何に驚き・関心を持ち・輝いたのか」をキーワードに、「発展するようなヒント」を投げかけてみる。*決して、答えを教えません。
(例えば、「こういう時はどうなる?」「なるほど、こういう時は?」「こうしてみたらどうなるのかな?」発展的な導きのヒントを投げかける)
⑤その投げかけに、こどもは「なぜ?どうして」「じゃあこうやったら」「好奇心」「探究心」が再び芽生えます。
⑥そこでも共感をします。
⑦この繰り返しを続けます。
*ただ続けるのではなく、大人(保護者・教育者)は、その子どもが自発的に表現や活動をしていく先のゴールをどこにしてあげるかは、ねらいを定めて考えなければなりません。
⑦そのゴールとは、子どもが「自発的に想像し、創造した」と実感ができ、大人達に「その力が私にはある」といえる表現ができるような。
⑧写真や動画、文章で、その活動でのこどもの対話や探究心等を記録しておきます。(大人の成長記録にもなりますし、教育者は「子どもを知る研究資料」にもなるからです)
⑧そして、共感します。そのことで、こどもは次への意欲や自信というものを獲得します。
*この疑問や関心、探究は、一日で完結してもいいと思いますし、一か月のプロジェクトみたいに、親子で楽しみながら。一年を通して、テーマを決めて行ってみてもいいと思います。
3.このアプローチ=導きを、大人達がすることで・・・
①こども達の対話
②こどもを知ること
③親子の愛着・信頼関係
④自発性
⑤想像と創造力
⑥探究心
⑦好奇心
⑧責任感
⑨自己肯定感
⑩表現力
⑪柔軟性・臨機応変
などが獲得できると考えています。
今の子ども達は、これからの世の中で生きるという航海にでます。
きっと荒波で、なかなか「自分の行きたいところに行けない」という思考も持つのだと思います。
ただ、この「大人の導き=アプローチ」がで獲得した羅針盤があれば、
その希望を、相手に自信をもって、喜びを持ってプレゼンテーションすることができ、
きっと、こどもが立ちたいフィールドに立つことができ、ヒーローになれると私は考えています。
全ては、大人次第。とお伝えしている一つの理由です。
この「大人が導く」ことの大切さも、イタリア レッジョエミリア乳幼児教育アプローチの「プロジェクト・アプローチ」という手法になり、現地での学びや日本でのワークショップ等での実践をもとにお伝えしています。
ぜひ、難しいことではないと思いますので、
親子のより一層の信頼関係と、皆様も、こどもと一緒に楽しんでください。
★創育laboratoiroでは、このようなアプローチの手法などをお伝えする講演や、ワークショップも行っています。
もしよろしければ、こども達の無限の可能性を目の前で見てみませんか。
http://labo-ratorio.jp/
次は、この「大人が導く」ということの第二弾で、
私が保育士現場時代に行った、こどもが自ら「気づき」「好奇心を持ち」「自ら探究や活動したりした「プロジェクトアプローチ」の実例をご紹介いたします。
これをみていただければ、どういうことなのかがわかっていただけるかと思います。
お楽しみに。