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相場にはいろんな人がいる

世の中にはいろんな人がいていろんな考えでいろんなことをしています。

 

株式相場でもそうなんです。

 

自分はテクニカル手法も学ぼうとある講座に参加させてもらっているのですが、そこでこの想いを強くしました。
その先生はどんな相場においても利益を上げることのできるトレーダーで講座を通じて多くの人を利益が出せるように導かれていらっしゃる様々な意味で立派な方なのですが(本業はFXの様です)、その先生が仰ったのですが最初はどの株式を選んでいいかわからなかったと言うのです。
どの株式を選んでいいのかわからないというのはつまり違いがわからないということです。
株式においては会社の違いがわからないということでつまりは会社をみていないことを示す発言です。
初心者というわけでなく利益を上げ続けて多くの人を導くトレーダーからその言葉が出たことは自分にはある意味衝撃でした。
補足ですがFXで実績を踏まえての株式参入の際のお話ということです。株式を始められた時点で素人ではなかったというわけです。ちなみにどれを選んだらいいかわからなかった先生は種類が少ない先物から初めて取っ掛かりを得られたみたいで今では市場から有望な銘柄を自在にチョイスできるようになられています。
でも発言から察するに株式の先にある会社はあまり見られてない様みたいですが。

 

この発想、自分にはない発想だったんです。
というより会社の違いを見抜くのが株式投資という認識でしたし、そもそも会社を買うのが株式投資です。
ホントは会社を買おうってのにその買う対象の違いがわからないとかなんで会社買おうと思うの?と声をあげたくなるくらいなのですが(笑)
けれどそれは一面的なものの見方だったのです。
自分は株式投資というもののをどうみるかという部分で勘違いしていたのです。

 

僕には買いたい会社があるんです。

 

例えば任天堂。みんながゲームにおいて考えもしなかった提案を行い一時は雲を突き抜ける勢いがありました。
ニュースを見ていてもゲームコンテンツに対する考え方も地に足がついていて本気でゲームコンテンツを盛り上げることを考えていることが伝わってきて基本的には素晴らしい会社です。
なにより社長の岩田さんは素晴らしい考えを持っている様に見えて尊敬に値する経営者の一人に見えるとかもあったりで。
でも、任天堂の今はどう贔屓目に見ても振るってないですしそもそもいい会社であることと株価が妥当であるかは全くの別問題です。任天堂はいい会社だ!と思って応援したいと買ったら損をしてしまうなんてことも普通にあります。

 

自分は最初に手にした銘柄でさえ買いたかった会社でした。
つまり自分は初心者の頃から買いたい会社があってそれを買っているわけで、そんな買いたくなる会社なんて世の中にたくさんあって、買いたくなる会社はなんだ?なんて悩む事なんて最初から無縁の人間だったのです。

問題なのはいい会社だからっていい経営者だからってその会社の株価が高いか安いか上げるか下げるかには関係ないところなのですが。これは会社を見て株式を買う人がはまりやすい大きな落とし穴です。
自分もはまったわけですが。

今もいい会社だ!素晴らしい経営者だ思って買いたくなったりしますが、で、安いの?をようやく考える習慣がついてきているという感じなのです。

 

話は大いにそれましたが、今回の主題は会社を見ずに株式投資をしても利益はあげられるという事実なんです。
会社を見続けて株式投資をしている自分としてはなんだかなあという感じですが株式投資って会社を買う行為ですが会社見なくてもいいんです。もちろん見てもいいですが。

 

そして会社見る人も見ない人も参加しているのが株式市場だったんです。
いろんな人がいろんな考えで損したり得しているのが株式市場だったんです。

 

あなたがもし株を売買するならその相手は、あなたが売った会社を愛しているかもしれませんし、株式をただの電子データだと思っているかもしれません。
あなたが10年後を見て伸びると思った買った会社を売った人は今日の株価だけを見て10円下がったから売ったという人かもしれません。

 

あなたがその会社銘柄に向けた眼と違うベクトルで同じものを見ている人が存在するんです。
そしておそらくはどんな見方をしてもいいんです。
だって会社を見ないで株式を買うことからすら利益を出すことができますし、株式市場はそれを拒むことなく受け入れています。

 

自分が渡ろうとしたその海は自分は羅針盤なしには渡れないと考えていたけど、地図を頼りに海を渡る人も居たんです。
星の動きを見て渡る人もいるでしょうね。潮の流れを見る人もいるかもしれませんし、ダイビングセット持って潜って進む人も居たかもしれません。
いずれも間違いではなかったんです。
何持たないのはさすがに間違いな気がしますが。

 

相場の海ってそういうものだったのねと一人納得しているわけですが、じゃあどう泳ごうかと考えるとき自分の道具は知っておいたほうが良さそうです。
そしてきっと自分に適した道具があるはずなんです
さらには自分とは違う道具を持つ人がどう考えるかってところも結構考える価値がありそうです。

あなたはどの道具を手に取りますか?
そしてみんなの持つ道具の違いをどう利用しますか?