会社の値段つまり株価は、先のエントリーで
株価=会社の価値実力+人々の気持ち(ファンダメンタルズ+テクニカル)
としました。
今回は、人々の気持ちは置いといて会社の価値実力ってなんじゃい?ってことを考えてみましょう。
株価と言いましたがそれだと全体の値段がわかりづらいのでここでは時価総額=発行株式数×株価で考えていきます。
いきなり答えになりますが、それってどれだけお金や財産を持っているかとやっていることがどれだけ儲かっているかって事がほとんどすべてなんです。
そしてどれだけ儲かっているかの方によりウェイトがあります。会社は原則的に事業で儲けるためにあり儲ける事業をするために財産をもっているわけで、財産を貯めるために事業をしている存在ではないと考えられるからです。
基本的にはやっている仕事を重視して、もっている財産を加味して考えるのがいいでしょう。
あと重要なのはそれらの今を見るの?将来を見るの?といういつを見るかが加わるくらいです。
財務諸表というものをご存じの方は頷いてもらえるかと思います。
貸借対照表は、その会社の財産目録です。
損益計算書はその会社の仕事の成績表です。
まあ他にはどれだけ現金持っているかなんて書いてあるとても現金なキャッシュフロー計算書なんてものもありますがわりとおまけ。
なかなかうまく出来ているもので必要な物しかないんです。
それを踏まえて考えてみると株式投資って結婚によく似ているんです。
結婚相手を選ぶというまたとても現金な婚活みたいなシチュエーションを想像してください。
あなたは、お相手のプロフィールを見れます。そこには彼(彼女)の持つ財産目録(貸借対照表)と仕事がどれだけできるか(損益計算書)が書いてあり、そして値札(時価総額、株価でも)に書いてある結納金を払えば結婚できるというなんとも夢も愛もないシチュエーションになりますけど。
会社は事業をするためにあるのでもっている財産よりも仕事に注目したほうが精度がたかくなるでしょうね。このあたりも結婚と似てそうです。基本的にはいい仕事をしている人と貯金がある人ならやはり仕事が出来る人の方がいいわけですね。そしてさすがに借金が多い人は避けるられるところも一緒です。
株式投資は重婚も出来ますし慰謝料?をもらって離婚もできます。結納金全部払えない人は少しづつ出してみんなで結婚できるというなかなか愛はなさそうですがお金があったりする世界ですし夢はあるかもしれないなんて世界です。
例えばこれを書いた時点で
借金と財産合わせて8427億持っていて、そのうち6179億は自分のもので去年は3862億稼いで1974億残ったヤフーさんの結納金は2兆4374億です。
他には、64億お持ちでそのうち59億は自分のもので、去年は4億稼いでマイナス11億になるまでお金を減らしたCYBERDYNEさんは1666億払えば結婚できます。
1644億払って結婚できる2170億お持ちで1353億は自分のもので去年は3185億稼いで207億残した協和エクシオさんなんてのもいますよ。
CYBERDYNEさんはよっぽどイケメンなんだなあ(棒)とか思ったりもしますが、さてはてどの方が安くてお得な結婚相手なのでしょう?
別視点から見ますと結婚する際に今だけ見る人と将来を見越す人がいるように株式投資も今だけ見る人と将来を見る人がいるというのは言ったとおりです。
株式投資でも今を見るのもよし、将来を見るのもよしです。もちろん両方見てもいいですよ。
この辺りも結婚と一緒ですね。
今を見ればバリュー投資とよばれるものになるだろうし、将来を見るなら成長株投資といえるでしょう。
共通なのは安くてお得なところを探したり期待するところです。
そして相手を見誤ったり過剰評価したりすると、離婚したり不幸になってしまうことが多いのもこれまた結婚と一緒です。
なんていいひとなんだ!が危険かもしれないように、なんてすごい会社なんだ!も危険だったりするかもしれません。
そしてちょっと想像力を働かせば、財産を狙うなら今を見るのがいいだろうし、将来のお仕事を狙うにしたら成長している人がいいのも結婚と一緒。
今の稼ぎが100万円で去年が105万の人に将来1000万稼いでくれることを期待するのはなんか理由がないと難しいはずですし、今財産持ってなくて仕事ができない人に将来お金持ちになることを期待するなんてことも同様なんです。
有名な例をいくつか考えてみましょう。
買収の事例ですがわかりやすいとおもいましたので。それに株式を買うってことは端的に言えば買収と同じことでその規模が違うというだけのことですので。
以前村上ファンドさんは阪神さんの持つ甲子園と阪神タイガースという財産目当てで結婚しようとして失敗しました。阪神さんの持つ財産目録にはそれらがとっても安いものとして記録されていてそのせいで結納金がやすかったんです。それで結婚して財産売っぱらっちゃえば儲かるじゃないと結婚しようとしたみたいです。阪神さんの今の財産のみ見てたんですね。なかなかひどい話です。
他にはGoogleさんはYouTubeさんの仕事に注目して、彼は私が育てれば大物になるわとYouTubeさんと結婚したとかもあります。YouTubeさんの結納金はみんな将来大物になるぞと期待していてその時の仕事の出来のわりには高かったのですが、Googleさんはその高い結納金を払ってもそれ以上に成長して結納金を補ってあまりある稼ぎをしてくれるようになると期待したわけです。YouTubeさんの将来の仕事を見たわけです。今は実力はないけど有望な夫を育てる妻の気分みたいなものでしょう。
他にもいろんな結婚相手が居ます。
今お金持ちな人、貧乏な人
今仕事が出来る人、出来ない人
将来お金持ちになりそうな人、貧乏になりそうな人
将来仕事ができるようになリそうな人、将来はあまり見込みなさそうな人
他にもいろいろですが、そこには時価総額という結納金がいくらか書かれている札はすべての人についてます。
過去数年の財産目録も仕事の出来もみれます。
その中でお得な結婚相手を探すことがこのブログで扱う株式投資なんです。
お得な相手が評価されるまで配当や優待貰いながらのんびり待ちましょうというものです。
お得と言いましたが、愛で選んでももちろんOKです。そうやってどれだけお得かは度外視して好みの会社を買っている人ももちろん居ます。
お得と思える相手も愛を注げる相手も居ないなら結婚しないのもありなのも結婚と一緒ですね。
ただ愛で結婚したなら儲からないと文句を言うのはあまり建設的じゃなさそうです。愛があるなら見守って儲けるときが来るなら一緒に喜んであげるのが愛というものだと思います。
どうでしょうか?自分は割と本気でお得な結婚相手を選ぶ感覚で投資先を考えると精度が高くなるだろうと考えています。
優しくてかっこいい彼(かわいい彼女)に舞い上がらない程度の客観性と分別をもてるならいい結果が期待できそうじゃないですか?
みさままはどんな基準で会社を選びますか?