会社を見る人を見る

投資にまつわる数字ってなんかいろんなものがありますよね。
それこそたくさん。

さあなにか株式を買ってみようと思うとき、何を参考にしていいのやら?と感じられる方多いと思います。
そんな無駄にイロイロあるとしか思えない数字の大雑把な見方を少々ってお話です。

まずすべての数字指標を気にする必要なんてありません
というより意味がわからない数字指標なんて参考にしないでください
それは悪であるとさえ言えます。
わからなきゃ使わない。使いたければ意味を理解する。です。

例えばPERは、純利益(予想値だったり実績値だったり)と株価を比較して純利益の何倍くらいに株価がなっているの?です。
会社には純利益以外の利益もあります。営業利益、経常利益とか。
その中でPERは純利益しか見てないんです。これを知ってなければPERという数字に振り回されるだけです。
例えば純利益は会社の実力を判断するのにはまったく不適切です。
突発的なトラブルに巻き込まれて損を出したらそれも反映してしまうからです。
止まっている時に他の車に突っ込まれて自動車を壊してしまったら、そのドライバーは運転が下手という結論になっていまいます。
もちろんそのドライバーの運転の上手さを見るなら普段の運転成績、つまりは営業利益を見る必要があります。

さて、前置きはさておき多くの数字指標にはもちろん根拠があって見ているものがあります。
それらを大別するならほとんど二種類に収まるでしょう。
そしてまず、その二種類のうちどっちを見ているの?という視点があればかなり数字指標への理解が深まるんじゃないかという話です。

つまり会社を見ているか人を見ているか。

基本的にはその2つです。
もちろん会社を見ようと思ったら会社の状態を見ているものを見るべきだし、投資家の心理に迫ってみようと思うならそれを見るべきです。
そうやって考えていくと無駄な数字指標なんてなくなるんですよね。それらは見たいものがあってそれを表しているのですから。
見たいものがあるそれを知りたい人がいるからその数字があるんです。

今回は管理人が代表的なものに関してそれはどっちか分類してみました。
あくまで管理人視点ではあります。
でも参考にしていただけるなら嬉しいかもです。

会社を見る指標数字
PER
PBR
ROE
EPS
売上利益
営業利益率
自己資本比率
有利子負債額
決算書の数字
配当額配当利回り配当性向
時価総額(株価から決定されるもので難しいところですがこれを見るのは会社を見ることになりそうです。実際テクニカル手法の人で時価総額を気にしている人は見たことがありません。管理人は時価総額が大好きですが)
成長率
PCFR
EV/EBITDA
投下資本利益率
業界成長率
等々

人や人の心理を見る指標数字
株価チャート
株価(これは判断が難しいところですが株価は投資家が決めるものなのでおそらくは人を見ている数字になりそう)
出来高
移動平均線
RSI
ボリンジャーバンド
等々

中にはちょっと判別が難しい物も
株主構成主要株主
ニュースの数字(管理人は多くの場合これは人を見ているものと考えていますが)

より関心のある方は、人の見る数字指標より会社を見るものの方が多様性があるとか思われたかもしれません。
株式にまつわる人の指標数字の要素はおそらく株価時間出来高しかありません。3つの要素しかないと管理人は考えています。
それに対して会社という存在ははるかに複雑です。3つ程度の要素では到底姿が見えてきませんし、数字で捉えようとすると無理が出てくる部分すらあります。
ただ、複雑なことより単純なことがいいかというとそうでもありません
他のみんなにとっても複雑だからです。
そして複雑に見なくても結果を出すことは可能だからです。
わかるところだけ取ってきてシンプルに考えていく方法でも結果はだせるものです。
答えは、結局いいものかわるいものか、上げるか下げるか、高いか安いか、時間がかかるかかからないか、くらいしかありません。
答えはかなりシンプルなものになるからです。
その上で複雑なアプローチを取るか単純なアプローチを取るかは選べます
もちろん両方選んでもいいです。

あなたは何を見てその会社を買いますか?
その注目した何か。それをちゃんと見てますか?
その数字はそれを見ているものですか?
見ているものは会社ですか?人ですか?
海を見ようとして山を見ていませんか?
まさか目隠しして会社を買おうなんてしてないですよね?

記事を気に入ってくださった方は↓をクリックしてくれると嬉しいです。

株式長期投資 ブログランキングへ