株式に付いている値札

株式には、値札がついています。
 

これを書いている時点では、トヨタ自動車(株)には、7089円の値札が付けられています。
多くの人は、ああトヨタは7089円で買えるんだと思うでしょう。
しかしそれはちょっと違います。
株に付いている値札は、コンビニのおにぎりに付いている値札と違って極めて不安定で不確かなものなんです。

 

株式に付いている値札は、単に最新の取引がその値段でされたという意味でしかありません
最近ではどこかの誰かが、どこかの誰かとその株をその値段でやりとりしたというだけです。
便宜上、じゃあみんなの持つその株もその取引の値段に合わせるねって話になっています。
そしてその付いている値札で買えるか、売れるかを保証するものでは無いんです。
 

なんでそんなふうになっているかというと株式取引は買いたい人と売りたい人をマッチングするオークション形式をとっているからです。
証券取引所はものすごい数のそれをこなしている場所と考えればいいかもしれません。
少くとも株式が商品だなに並べられて値札が付いている”お店”では無いんです。
基本はオークションなのですから、売りたい値段で買ってくれる人がいないと売れないし、買いたい値段で売りたい人がいないと売れないんです。
 

株式取引の本質はオークションであると認識しているといろいろと理解できると思います。
だから株価は不安定だし、だから不安定なことを利用して利益を出すことも出来るのです。
不確かなものに全力で寄りかかることは危ないと解るでしょうし、不確かなものだと知っていれば待つことも出来るんです。
 

余談ですが本来物の値段なんてそんな曖昧なものではないでしょうか?
お店に付いている一定の値札は誰かが努力して安定させている・・なんてことにも考えが及ぶかもしれません。株式投資をやっていれば。
 

株式の値札はそんな曖昧で不安定なものです。
そんないい加減なものを信じたり、踊されたりするべきでは無いというのがこのブログのスタンスです。
ならば、例えばその株の会社の業績とか配当とか優待を信じましょうよというスタンスです。
それだってコンビニのおにぎりの値段ほど確かなものではないですが、株価よりはよっぽど信頼できるのです。