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複利のチカラ

株式って値動きします。
場合によっては一週間で二倍とか。
年になら十倍もありえますね。
そして人によっては年に十倍以上に資産を増やす人もいます。
株式投資を始めて程無い人は株式の価格がどれだけ動くか目の当たりにするでしょう。
一日に二割動くこともままありますし、ヤフーファイナンスの値動きランキングなどを見ていると毎日そんなものを見せられます。
思ってしまうんでしょうね。ひと月もあれば倍にもなるなんて。それはやり過ぎでしょと言いながらそれでも年に倍とか思ってしまう。

それは間違いです。

いえ、実は間違いでもないですけど、それはひと月に半分にもなるというところを見てないように思えます。
そして値下がりのリスクを避け値上がりのリターンだけ享受しようとするなら神がかり的なセンスや努力が要る偉業と言えるとおもいます。
そんな人は殆ど見かけないからです。
自分は投資において八割が損しているなんて言われている大きな理由のひとつに無理のあるリターンを望むからというのがあると思っています。
年に二倍なんてリターンを望むのなら大抵の場合一筋縄ではコントロール出来ないリスクを負うことになります。

じゃあ、どれくらいのリターンを望むのがいいのかなあってラインはどこなのでしょうか?というお話です。
目標って話ですね。できるかわからないけどできそうな現実可能な目標って話です。
ちなみに一日1%でも年なら軽く倍になりますからね。
一日1%って数字は極めて大きい数字って事になりますからね。

自分はそれは年間一割あたりがいいんじゃないかと考えています。

えー少ないと思われた方。
あなたは複利のチカラを馬鹿にしている。
複利とは増えたお金がそのまま元本になりそこにさらに利子や利回りがかかっていくというものです。
それがプラスに働いた時、数字の伸びはまさに雪だるま。

複利10%で10年で約2.5倍
複利10%で20年で約6.7倍
複利10%で30年で約17.4倍

となります。
元本を600万円用意してそれを年間一割で運用できれば30年で億に届くことになります。
すごくないですか?

もちろんアベレージ年間一割の複利で運用し続けることは簡単なことではありません。
放っておいて勝手にそうなるなんて話にはなりません。
しかし、必要な知識を得て、それなりに監視し手間をそこそこかけ続けるならそう無理な数字ではないんじゃないでしょうか?
あと複利なんだから途中でおろしちゃいけませんよ。少々ならいいかもしれませんがいっぱいはダメです。
そして基本おろさないんだから投資は余剰資金で行うんです。

そして年間一割以上を望むのは基本的には難しいのかな?と感じています。
複利二割となると歴史に残る人物がそれくらいの成績だったりします。
でも一割って数字だとそうでもない。年間一割ってそんなに偉業じゃない。
わりとディフェンシブルな考え方の方が望める誰にも可能な数字として年10%とかを見かけたりしますね。
自分の受けたテクニカル講座の先生も挙げられていた数字です。

そして会社がどうかという視点で見ても割りと妥当性のある数字かなと感じています。
というのも会社の成長率は複利だからです。
年間二割のスピードで成長し続ける会社は早々無く極めて優秀な会社だったりしますし大抵とても人気を集めていたりしますが、年間一割程度の成長を見せるのはかなりあります。中にはあまり注目されてないよね?って感じるものもあります。
これが数年続いているくらいならごろごろです。
そんな会社を選ぶ、あるいはそんな数年のうちのある程度の期間を持つなんてことを繰り返す。なんてことをすれば達成可能な数字かもしれませんね。
業績の伸びが株価に反映されるならその会社の伸びはきっと株価に反映するでしょう。

そして、最初から年に一割程度増えればいいとしているなら選ぶ銘柄会社は違ってくるはずです。
急騰株に飛びつく必要なんてありません。
人気のある会社である必要もありません。
実績の積み重ねが浅い会社を選ぶ必要もありません。
ある日に株価が上がらなくとも焦らなくてもいいはずです。
ゆっくり動くものを選べば、ゆっくり判断もできます。

ちなみに管理人がおいている目標がそのままアベレージ年間一割資産を増やすです。
配当優待がリターンになればいいという感じですかね?

そんなバランスのいい数字が年一割程度なんだと思うんです。
ゆっくり動くもの例えば業績や株価を使って複利のチカラ利用してみませんか?

あなたは、どれくらいのスピードで資産を増やしたいですか?
そのスピードは無理の無いスピードですか?
スピード違反で崖に面したら海に飛び込んでしまいそうじゃないですか?
世界の偉人と並び立つようなものを望んでしまったりしていませんか?
ほどほどの目標にしてほどほどのんびり資産運用してみるなんて考えてみませんか?

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